認知症の高齢者が入居するグループホームでの介護士の仕事内容

 認知症と診断され、介護を要する高齢者が、24時間その場で生活する小規模入居施設をグループホームといいます。基本的に、グループホームが設置されている自治体に住民票をお持ちの方が入所できます。入所可能な条件は、要支援2から要介護5の認知症の方です。

 グループホームで働く介護士は、365日24時間、入居者の生活をサポートしています。入居者の方は、認知症のため日常生活を送るうえで介助を必要としています。

 グループホームでの介護士の仕事としては、主に5つあります。まず、入居者の方の食事や入浴、排泄等の介助をします。また、食事の調理や盛り付けや後片付け、買い物なども行います。加えて、入居者様の洗濯やシーツ交換などもします。さらに、レクリエーションを企画運営し、介護記録を作成するなどの事務作業もあります。

 また、グループホームの入居者の方は、認知症だけではなく高血圧や糖尿病、がんなどいろいろな病気を患っている方がいらっしゃるので、病院の受診や医師の往診も必要になります。病院に行くときの介助はもちろん、薬をもらいに行くこともあります。

 このようなことから、かかりつけ医師や看護師との相談や連絡を取ることも介護士の仕事です。特に、グループホームには看護師の配置が義務づけられていませんので、急な入居者の不調がある場合は介護士が的確な判断をしなければいけない場面が出てきます。常日頃から、介護士は入居者のちょっとした体調変化に敏感になり、気付くことも大切な仕事です。