介護士がグループホームで働くうえで必要な心構え

 介護士がグループホームで働くために必要な心構えには、まず入居者が認知症を患っていることを理解することが挙げられます。その上で、自分がなぜグループホームで働きたいのかしっかりと目的を明確にすることが大切です。もし、認知症について深い知識をまだ持っていない場合は、認知症について調べておくことも必要です。

 今後も、日本では高齢化社会が続くことが見込まれています。そのため、認知症を患う高齢者のサポートは、大変重要な課題と言えます。結果としてグループホームの役割も社会的な意味でも重要視されていく事は明白です。

 グループホームは小規模であるため、認知症の入居者の支援をする中で認知症の症状とじっくりと落ち着いて時間をかけて向き合える環境が整っています。基本的に、グループホームでは入居者同士でも助け合い、自分のできることは自分でやることを前提として生活を営んでいます。

 介護士の役目は、認知症の方が持っている能力や人間性をいかに維持させ、認知症の進行を遅らせることにあります。入居者の自立した生活を支援することが最大の目的であり、介護士の役割です。その上で入居者の気持ちや希望を尊重しながら、信頼関係を築くことが大切です。

 また、グループホームは、24時間体制で職員が常駐しなければならず、介護士1人で夜勤をする場合もあります。夜勤に耐え得るだけの体力があることはもちろんですが、緊急時の医療機関との連絡など、冷静な判断と速やかな対応、臨機応変な対応もできるよう心構えが必要です。