入居者への理解と寄り添う心を持つことの重要性

 グループホームで入居者の介護をする場合、どのようなポイントを押さえるべきでしょうか。グループホームは共同生活を送れるほどの方が入居しているため、それほど心配することはありません。ただし、認知症に対する正確な知識を持っていない場合、認知症の進行を早める場合がありますので、しっかりとした認知症の理解が必要です。

 認知症の方は、頭の中で自分なりの整合性のある世界を持っています。症状としては、妄想や不安、記憶障害などのケースがあり、不安が募ると暴言や暴力へと発展してしまう場合もあります。

 認知症の方の対応として、その方の頭の中にある世界をできるだけ理解することが大切です。入居者の世界や考えに対して否定したり反論したりすることは好ましくありません。

 また、介護士は、認知症の入居者の方の生活介護や介助をする場合に、すべてに手を貸さないようにする必要があります。それは、認知症の方の自己肯定感を下げることになり、認知症の進行を早める可能性もあるからです。自分でできることには手をかさず、本当に必要な場合にのみ介助を行う見極めが大切です。

 以上のことを踏まえて、グループホームでの介護士が入居者に接する際に必要なことは、認知症の方への理解と尊敬、そして深く寄り添うことです。認知症の方は、できないことが増えていく不安を常に抱えています。少しでもその不安に気づき、必要なサポートのみに徹することができれば、認知症の方の大きな助けとなり、認知症の進行速度を遅らせることもできるのです。